京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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情念の炎
JUGEMテーマ:恋愛/結婚


彼女に問うた。
「相談を受けていた女性が『今夜は帰らないで』と引き留めるとする。女性の相談内容は、大人の女性がはまりがちであろう人間の根幹に関わる話であり、女性は大粒の涙を流し、私の腕にすがりついている。私はどうすべきであろうか」

彼女は答えた。
「帰ってこい」と。

さらに彼女に問うた。
「私が帰らなければならないと答えると、暗闇を蠢く蟲のように身をよじりながら『今、独りにされると何をしてしまうかわからないわ』と半狂乱になりつつある。もしかすると、悲劇を選択するかもしれない。私はどうすべきであろうか」

彼女は答えた。
「帰ってこい」と。

再度彼女に問うた。
「時間はすでに終電時間を過ぎようとしている。私はどうすべきであろうか」

彼女は答えた。
「帰ってこい」と。
そして
「『何をしてしまうか』なんてやることは一つ。『悲劇』は私にとっての悲劇だろう」と。



女性には女性にしかわからない、機微心情があるようだ。
確信めいてすらあるようだ。
彼女の眼は据わっており、何か遠くの、現実にはない、何かを見ているようだった。


最後に、彼女に問うた。
「私はずぶぬれの野良猫を抱いて帰ってしまうようなとてもとても心優しい人間なので、とても女性を見捨てることはできないだろう。しかし安心召されよ。私は女性を台風にさらされた稲、いやカボチャと思うこととすれば万事問題ないと考えるが、いかがであろうか」

最後に彼女は答えた。
「どうせ前の女かなんかやろから帰ってこい言うとんねん。眠たいこと言うとったら、シバキあげるぞ、このカス」と。



透明で冷涼ながらんとした部屋の中で、私の頭には北欧名物「フィヨルド」という言葉が浮かんだ。

透明で冷涼ながらんとして部屋には、今は亡きロニー・ジェームズ・ディオ率いるDioのアルバム「情念の炎〜Holy Diver」が流れていた。
ディオ御大のパワフルで情熱的かつエキセントリックな歌声は、その場の空気にまったく調和していなかった。



次の日の朝、じんましんが出た。

| 2号 | 恋愛 | 10:43 | comments(1) | - |
寒い夜だから
JUGEMテーマ:音楽
 
といっても、TRFは聴かなかった。
あの新幹線担当の人は今何をしているんだろうと考えると、夜もおちおち眠れなかった。

もさもさと兵庫加古川名物「かつめし」を喰らい、熱い緑茶をすすって身体を温めても、足元からすぐに冷えてきた。
こたつに足を入れるとさすがに温まったが、なにやら落ち着かない。
どうやら心までも寒くなってしまっていたようで、とりあえず部屋に灯りをともした。

ようやく辺りが見えるようになり、心も晴れやかになったような気がしたが、
こたつひとつと鏡餅しかない部屋はさすがに殺風景だ。

ここはやはり音楽しかないだろう、ということで
現代のハイテク機器「iPod」に入れている、秘蔵の「懐メロ大全集」を聴こうと立ち上がった。

郷ひろみ&樹木希林「おばけのロックンロール」の軽快なリズムで心も和やかに、と期待したのだが、イヤホンから流れてきたのは

五輪真弓「恋人よ」

だった。

いきなり心の中で枯葉が散った。

すぐに寝た。
| 2号 | 2号 | 15:44 | comments(0) | - |
こんな冬の日は
JUGEMテーマ:音楽
長い長いおもち休暇も昨日で終わり、久々に外に出てみた。
ヒゲをたくわえ、着ぶくれしたその姿と雰囲気に、周囲の人間は
「兵庫にヒグマ!?」
と、島木譲二登場ばりに死んだふりをしていた。
あまりに凍てついた外の空気にアバターも真っ青だぜ。

寒すぎるので久々にコピーしてみた。

名曲「CALIFORNIA DREAMIN'」。

しかもパパス&ママスじゃなくて、ハイ・スタンダード版。
メロコアですよ。我が青春時代に一世を風靡した、あの。

スロー気味とはいえ、30歳を過ぎた身体にあのスタスタリズムと久々の16分ピッキングは堪えたけれど、リハビリにはもってこいだぜ。

「かりふぉるにあどりーみん おん さっちゃあ ういんたーず でぇぇぇい」

こんな寒い冬の日は、カリフォルニアを夢見るしかない。

啓蟄にはまだ遠いけど、冬眠はそろそろ終わりなのかなあ。
| 2号 | 2号 | 13:18 | comments(0) | - |
アフリカ縦断の旅(1) Egypt


東京から飛行機、車であわせて15時間。我らが永遠のアイドル「クレオパトラ」を求めて旅の出発点でもあるアレクサンドリアに無事到着。
 
今回の旅の目的は観光地巡りというよりもアフリカを体感、あるいはアフリカ人に一歩でも近づくことである。あのバネはこれからの人生において是非とも手にしておきたいアビリティの一つである。
夜空に浮かぶアルデバランを背にエリミネーター900でカーイトベイを目指す。チームは全員で9人。フェロスの大灯台跡の麓で一泊目のテントを張る。
 
「この辺りは体長3Mもあるゴキブリの化け物が出る。まず火を焚け!ナイフにマスカットを塗り込め!それを肌から離すな。けっして準備を怠るな!」
アジアサバイバル連盟会長で今回の旅のキャプテンでもある野生潤一が吠える。彼が準備を怠ったことは一度としてない。今日のディナーはカップヌードルシーフード味である。アフリカで食べてもやはりうまい。
ディナーの後、現地コーディネーターのオパペペが近くで拾ってきた木と石で軽快なリズムを刻む。そのリズムに合わせてチームの皆はステップや手拍子で応える。最高の旅のスタートを象徴するシーンだった。
深夜まで踊り狂ったあと、そろそろテントに潜り込もうかとしたその時である。野生潤一が暗闇で吠えた。
「出たーっ!出たぞーっ!ひえーっ!」
「えっ、何が。」

つづく
| 1号 | ぶらり旅 | 10:12 | comments(9) | - |
エレクトリックの羊飼い


この、混沌とした世界を整然と配置しながらも
最後は神に手柄を横取りされた謎多き半人半狼の正体とは如何に曇り

ノアの大洪水から彼らはこの宇宙の鋳型を掬い取り
まったく別の空間に当て嵌めた。
その別の空間というのが現在の血沸き肉踊るソーラーシステムである。

我々人類に対する彼らの具体的な貢献としては
ローマにあるセオリンピッチ・コロッセオにて
闘牛を六匹まとめて地獄へと葬り去ったその怪力を利用して
「スタニッダ(現在の高速道路)」を建設したり、
マヤの高地から落下して地面寸前で引き釣りあげるという
操り人形仕掛けの遊び「ユンボーン(現在のバンジージャンプ)」に興じたり、
両足の間に聳える三本目の足チャクラフットから炎を出し
恐竜を焼いてロンギヌスの剣で一口サイズに切り刻む
「ロニーロ(現在のサッポロポテトBBQ味)」を食すグルメ文化などがある。

しかしそんな偉大な彼らもついに
「隣人を愛せよ」という神の教えに反逆し
ゼウスの壮絶な力によって南の深海に沈められ
その6秒後に北の海から飛び出して窒息、、、絶滅とあいなる。

21世紀になった今も南極大陸にある昭和基地ではフィールドワーカーの
シルベスタ・スタマッコイがこの「エレクトリックの羊飼い」について
調査、いや空想しているという。
そして、ついに彼の旅行本がクロコダイルブックスからこの夏、発売となった。
一部の人類が待ち望んだ奇跡の誕生である。
価格は¥2200。彼がこれまで行ってきた
とてもイタイ活動をまとめたDVD付きでこの値段だ。
安い、安過ぎる。

そしてこの本のタイトルは
「柔道初段、セックス10段」。
この魅惑的なタイトル、実に男らしい。

しかし、本はわたくし不調法
かつ手もと不如意のため
やはり買わぬ喫煙
| 1号 | 趣味 | 14:52 | comments(1) | - |
今年度最大のお悔やみ!?
人生の師・赤塚これでいいのだ藤雄が亡くなった。

我々が子供のころは日曜日の午前中、
いいとも増刊号の裏で天才バカボンが放送されていた。

「子供たちがみんな教会に行かなくなった」
とペアレントがテレビ局に猛抗議して打ち切りになるという
社会問題に発展するほどの人気であった。

その後「天才バカボンZ」「天才バカボンGT」と
シリーズを続ける話が編集者から持ちかけられるが
赤塚自身は断る。

その脚本は後に"ちゃばてつや"が
「雷電為五郎」のくだりで採用した
というパクリ伝説はあまりにも有名である。


 昔憧れた漫画家という職業は尊い。
その愛すべきキャラクターやヒーローの
生みの親であり、また育ての親であり、
それは当たれば神の如し、
はずれれば犬畜生にも劣る生き物のくずと言われる。

万事、創造主と呼ばれる方は
やはり全知全能であるといわれるのは真実で
その中でも赤塚藤雄は今日、「バカボンパパ」という神になった。

今から雪駄に腹巻きで散歩してきます。
そして天高く
シェー 熱燗喫煙ニョロ

これでいいのだ
| 1号 | 趣味 | 23:37 | comments(0) | - |
VIVA!ケンタウルス


人でなし、獣でなし
誇りはあり、足も多めにあり
荒野を駆ける 一晩中駆ける
大事な場所へ 休まず駆ける

辿りついた 石造神殿 
「不思議な建築様式だぜ」
来るべき者しかよせつけない場所〜

トゥルリラトゥルリラ
 パッパ
トゥルリラトゥルリラ 
 パッパ
人が人でなくなるを占い
獣が獣でなくなるを占い
つまりはかがやかしい星星
並べてもなにもわかりやしない


唯一の存在 教えてよケンタウルス
なにかにならなくちゃいけないのかい?
この星の最後 教えてよケンタウルス
必ず消えてなくなる運命なのかい?



これは世紀のスーパーポップスになるやもしれん雷
あのクラゲ星人を超える名曲になるやもしれんピピピ
うわー
| 1号 | よくある話 | 23:56 | comments(0) | - |
再考「ゾンビvsふつうの人々」






ゾンビーにノーザンライトを決めれるのは馳だけだ。どんっ
秋山でもふつうのゴーストバスターズの方でも無理だという結論に至った。



Noザンライト YEAH!!

ほら脳天から星屑が飛び散った三個みんな全部
それは享楽のラインナップ
バスターズ アトミック アメイジング ビューティフル
真実という名の木を切り崩し

Noザンライト YEAH!!

くだらない闘いはもうやめたポリシーと追いかけっこ
それは快楽のクリーンナップ
バズーカ砲 ハイキック ストレンジング グレイトフル
恐怖という名の霧を振り払いたい

(NOザンライト YEAH!!)
永遠の吐息 笑ってでも燃えて尽きたい

逢いたい日もあるけど メロウ
君は今 罪なき罪で
ノーザンライトゾンビー
ただ意思のないアンドロイド



歪んだ愛に沈む夕陽 潮騒遠くにかすむ情景
テトドロトキシンまみれのモンスター達が踊りだす

何を求め何を分かち合いたい 汝その怨念を捨て去れ
目の前には微笑むマリア像 流れるはずも無い今
涙がポロリ 降り注ぐ 愛の雨 人生の後悔 洗い流してザンライト

すべてが帰る場所に ある心 心だけは
ただ冷たい 温かい 共にLoving You!!
| 1号 | 人生 | 18:54 | comments(0) | - |
家族の肖像
JUGEMテーマ:地域/ローカル


俺は一人でコーヒーを飲んでいた。
古ぼけた喫茶店には客は一人もなく
店員である婆さんが、何もせずにじっと虚空を
見つめているだけであった。

俺はこの喫茶店が好きで
よく通っていた。
心地よいジャズの音の中
婆さんは手書きの汚れたメニューを持ってきて
黙ってメニューを置いていく。

そのメニューの中によくわからぬ項目があり
「これは何?」
などと見たことのないコーヒーについてきくと
「これは不味い」
と、一刀両断の人を寄せ付けぬコメントを
してくれる所など、またたまらない。


そんな喫茶店で、俺は今日も一人でコーヒーをすすっていた。
夕方の閉店前の喫茶店で、俺と婆さんの空気が
ジャズドラムによってかき回されるのを
心地よく感じながら、俺は本に熱中した。

しばらくして虚空を見つめる婆さんを視野の端っこで確認すると
俺はまた自分持ってきた本に目をやり、再びコーヒーをすすった。

その時である。
玄関のドアのベルが

カランカラン

となった。


俺はドアの方に視線をやってみたが
人影は見当たらなかった。

はて?
と思っていると
婆さんがドアの方にのっそりと近寄り
黙ってドアを開けた。

するとその隙間から猫が入ってきた。
汚らしい、そして愛らしい雑種の猫である。

俺はこの光景をみて
目頭が熱くなった。

これぞ家族である。
何て愛のある光景であろうか。
黙って家に帰ってくる家族の絵が
こんなにすばらしいものであるとは。

時代の狭間に落ちてしまった
温かさのようなものを
垣間見た気がした。

俺はこの温度を感じられる
自分にある意味ホッとした。

そして俺は本を閉じ
帰路についた。
| 三号 | 人生 | 00:26 | comments(0) | - |
定軍山に往く

↑この画像は4年前の正月にありえない大往生を遂げた
ヘルミッショナルズ史上最暗最凶ドラマー「田々美沢真吾」の墓である。

彼独特のわがままな遺言どおりに中国は定軍山に建てられたこの墓は
彼の人生を表すように孤独に佇んでいる。
周りは一面の緑。
この美しい風景を壊すかのように愛想の無い石がただ置いてある。


彼が亡くなってからもう4年も経つというのに
初めて墓参りに往こうと思い立ち一念発起、
私は中国に旅行することにした。

定軍山に辿り着くまでとにかく長い道のりであったが
旅も佳境を迎え、彼の墓に近づくにつれて
私の身に不思議なことが降りかかり始めた。

夏候淵っぽいおっさんにこっちをジロジロ見られたり
張郃っぽい青年にものを売られそうになったり
法正っぽいおばあちゃんに嘘の道を教えられたりもした。

魏・蜀の名将達の亡霊に翻弄されるがまま
なんとか田々美沢真吾之墓に辿り着くと
墓の裏には奇妙なポスターが貼り付けられていた。


「怪傑ライオン丸」

何を隠そう彼が生前、愛して止まなかったライオン丸のポスターである。
しかもライオン丸本人のサイン入りであった。
ポスターの左下には

「真吾くんへ ミナマイソウ!!
 百獣を代表してライオン丸より」

という怪文が汚い字で殴り書かれていた。

いたずら好きの私はこのポスターを剥がすことによって
彼への供養にしようと思った。
彼もそれを望んでいると思った。

そして思いきりよくビリバリッとポスターを剥がした。

しかし、その下には彼のファンから寄せられたであろう
彼に対する罵詈雑言の数々が
墓石に所狭しと刻み込まれているのであった。
頭のクラクラした私は、たまたま持ち合わせていたスティック糊で
ポスターを貼り直す、というか
罵詈雑言を隠すことによって彼への供養とした。

見てはいけないものを見てしまった私はその後、
「すみませんでした…すみませんでした…」と
心の中で念仏を唱えながら帰国の途に着いたのは言うまでもない。


今、彼の魂はどこの空を徘徊しているのか。
長年の付き合いから察するに恐らく京阪中書島あたりではなかろうか?
この記事をお読みになって中書島近郊にお住まいの方は気をつけてください。
彼はまだ生きています。
| 1号 | ヘルミッショナルズ | 23:43 | comments(0) | - |
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