京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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花巻先生
「おめでとうございます。先生、ドンドコ賞受賞です。」

私の携帯に聞き覚えのない男の声で電話がかかってきた。

「おまえ誰じゃ、なめんな、こら、殺すぞ」
と穏やかに相手の間違いを諭して電話をおいた。
私は静かに読書に勤しんでいたのに、気分はすっかりドンドコ賞である。
気分を害したので、カップラーメンのいっき食いの計画を練っていると
先ほどの電話から2分とたたない内に、
パリリリーン、パリリリーン、
と電話が私を呼ぶ音。いわゆるコール音が鳴り響いた。

「花巻先生、おめでとうございます。ドンドコ賞の受賞が決定です。」
また、あの男である。

「何がドンドコ賞じゃ。ええ加減にせんかい。だいだい花巻で誰なんじゃい。
糞食て死ねっ!」
と、再び優しく相手の間違いを諭して電話をおいた。
一体全体どういうことであろうか?
今日は厄日に違いない。お払いにでも行こう。
いや自分でお払いをしようかしら?
と、悩んでいると
パリリリーン、パリリリーン
再び邪悪な咆哮が部屋中に鳴り響いた。
通常であれば携帯電話に3度も間違って電話がかかってくることはありえない。
と、すると何かね?
私が間違っているというのか?
そうか、私は実は花巻某だったのかもしれない。

「はい、花巻です」
「先生ー、おめでとうございます。ドコドン賞受賞です。」
「ドンドコ賞じゃないのかね?」
「ドコドン賞ですよ。やだなー、先生ったら。」
「そうか。それはうれしいな。君たちの力あっての受賞だよ。はっはっは」
「何を言ってるんですか。謙遜しちゃって。ところで、感想聞かせて下さいよ。
なんていったってドンドコ賞受賞者ですからね。今までとは生活変わりますよ。」
「ドコドン賞じゃないのかね?」
「やっぱり車とか買ったりする計画ですか?それとも家ですか?」
「まず、女を買おうと思っているんだよ。はっはっは」
「英雄色を好むって奴ですね。いやーうらやましいな。」
「受賞式はいつかね?」
「…。」
「もしもし、もしもーし。」
「先生ひとつ聞いてもいいですか?」
「ああ、なんでも聞きたまえ。」

「ドンドコ賞って何ですか?」
| 三号 | 携帯電話 | 13:08 | comments(1) | trackbacks(0) |
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