京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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野球バカ一代
世界の盗塁王、福本豊。
この名前を聞いて「おうっ」と反応できる方はきっと野球を愛してやまない方だろう。
盗塁世界記録を打ちたて、世界のリッキー・ヘンダーソンも泣いて逃げ出す程の俊足、盗塁の技術を持った名プレーヤーである。

そんな彼の今は「お笑い野球解説者」である。
彼は「野球解説者」という職業に到ってまじめに取り組んでいる。
しかし・・・。
彼のその決して「世界」の方とは思えない風貌と、その「やりたい放題」トークは、「笑い」でしかなく、野球を真剣に見ている人に肩透かしを喰らわしてしまうのだ。

先日夜中に落語を見ていると、創作落語の笑福亭仁智が「野球」をネタにした落語を展開していた。

阪神岡田監督を面白おかしく「侮辱」するという内容だったのだが、これが実に面白い。野球ファンにとってはたまらない「マニアック」ネタを一般の方にもわかるように芸に昇華していた。

その中に「世界の福本」が登場する。

彼の解説を取り上げて「バカ」にするというものだ。

実況:「今日は春めいた日差しで、まさに野球日和といったところでしょうか」
普通の解説者:「そうですね。いよいよですね。」
福本:「ぬくいねー。」

実況:「9回まで0対0。素晴しい試合です。スコアボードには0がずらっと並んでおります!」
普通の解説者:「いやー息づまるいい試合ですね。」
福本:「たこ焼きみたいやねー。」

実況:「延長は既に12回を越えていますが、まだ大勢のファンが残っております」
普通の解説者:「このイニングあたり決着がつくと思うんですが。」
福本:「加古川の人はもう帰られへんがなー。」

実況:「それでは試合の途中ですが放送を終わらせていただきます。」
普通の解説者:「ありがとうございました。」
福本:「もう終わるんかい!」

(ランナー阪神赤星が盗塁をしなかった時)
実況:「赤星、リードを取っただけです。」
普通の解説者:「・・・」
福本:「僕やったらいったね。んで余裕でセーフやね。」

・・・。
これだけで彼の「天真爛漫ぶり」がおわかりになるだろう。

実はこれは大の野球ファンである私は聞いたことがあるフレーズであり、それだけに一層笑うことができた。私の「野球ファン」度合いも同時に証明された。

これで一つわかることは「福本こそが真の野球ファンである」ということだ。この人は野球が本当に好きなんだなと思ってしまう。

そしてこんな解説がまかり通っている大阪、いや天下の「サンテレビ」「ABC」に敬意を払いたい。

ビバ!野球バカ!
| 2号 | 笑い | 17:33 | comments(0) | trackbacks(2) |
巨星、堕つ
先程、驚愕のニュースが私の元に届いた。

ヘルミッショナルズとしてのバンド練習を終え、メンバーで飲み、「ショーケン
について存分語り合った後、ぬくぬく気分でいた私の心を暗い影が覆った。

「桂文枝、死去」

驚いた。
確かに最近テレビで見る機会はなかった。
しかし彼のイデオロギーを受け継いだ、三枝、きん枝、文珍が最近落語界を盛り立てていることを間のあたりにして、
「落語は死なず」
の思いを新たにしたところだった。

また一つ昭和の灯が消え、一つの時代が風の如く消え去った。
しかし彼の「分子」は受け継がれる。

彼は古典落語のみならず創作、新作落語にも理解を示した。
それは三枝という才能豊かな遺伝子に受け継がれ、昨今花開いた。
その花は決して一過性のものではなく、「落語」という伝統文化のエッセンスを色濃く、そのまま継承し、今風にアレンジするという困難なジャンルを見事なまでに確立した。

「お笑い」全盛の中で「お笑い」という簡単かつ軽薄な言葉でくくられない、大人の笑いを提供する「落語」に大人になった私はようやく理解を示し、心から笑えるようになった。

そんな新時代を築いたリーダー、桂文枝。
逝くのは早すぎた。

しかし彼の遺伝子は脈々と受け継がれる。有能かつ個性的な弟子達によって。
創作落語で一時代を築くもの、古典落語を受け継ぐもの、司会業に精を出すもの、そして落語のレパートリーが3つしかなく、全く落語をしないもの。

そんな個性豊かな「遺伝子」は更なる「遺伝子」を産み続けるだろう。

偉大なる師匠に、合掌。
| 2号 | 笑い | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
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