京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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遅刻魔遅刻
実に気色の悪いおっさんが目の前を歩いている。
どう気色悪いかと言えば、まず何を言っているかわからぬ独り言を呟いている。

「○△Ф★Д$▼¢、チコク、××■Ф◇Д◎」

などと、ほとんどが聞き取れず、その上左腕をぐるぐる
と廻し出したり、と危険この上ないのである。

しかし、見た目はごく普通のサラリーマンである彼が
何の因果でこんなことになってしまったのであろうか?

おそらく以下のようなことが原因であるに違いない。



わちゃー、こりゃいかんで。絶対遅刻やで。どーしょ?
とりあえず急ぐしかないわ。

と、猛ダッシュで駅に向かい、到着と同時にホームに入って来た電車に飛び乗った。
しかし、乗った電車はいつもより40分も遅い電車で、どー考えても遅刻なのである。

プルプルプル。
もうアカン。俺の人生破滅や。
まだ一度も遅刻をしたことがない俺が遅刻してしまうなんて、
有り得ぬ、絶対に有り得ぬ。
などと考えて、男は少しばかり狂った。
少しでも早く目的地に到達する為に、先頭車輌に向かって走り出したのである。

先頭車輌に着いてからも「早く、早く」と電車を急かしている。
そして、スポーツ新聞を読んでいるおっさんから、新聞をとりあげ
「こんなもん読んでる場合かぁー。」
と叫び、殴られそうになり、また電車内を走り回るのである。

何度も狂ったように
「早く、早く」
と電車を急かしていると、遂に終着駅に電車が着いた。
時計を見た男は
「キョエエェェ。あかん全然早く着いていなーいじゃーん」と叫んだ。

ブルブルブル。
遅刻をした俺を待ち受けているのは地獄の折檻に違いない。
ギザギザの所に正坐させられ、膝というか腿の上に巨石を載せられ
「貴様ぁ〜、なぜ遅刻したか説明してみろ」
などと責め立てられ、挙句の果てには社内でもいわれのない迫害を受け、
人気投票で『抱かれたくない男』一位になるに違いなく、
このままでは永久に結婚から遠ざかってしまうのだ。

イカン。イカンぜよ。策を練らねばならぬ。
うむ、うむむむむ。
男は急いで次の駅に向かって策を練りながら歩いた。
しかし、策を練りながらなので、訳の判らぬ身振り手振りとともに、
何を言っているのか判別できぬ独り言を呟くものだから、
周りの人間は気色悪いことこの上ない。

そして、次の駅に着いて電車がきた時、男は左腕を水車のように回し出した。
「ブルン、ブルンブルン。エンジンは全開だ〜」
と叫んで左腕をさらに高速で回した直後、
「イタッ」
という声とともに左腕の回転も止まった。

そして
「アカン遅刻や〜」
と叫んでその場に卒倒した。



というのが私の見解である。
世の中には不可解な人が多いなぁー、などと思いながらも
その思いが独り言で出てしまい、
なんだか左腕をぐるぐると…。
| 三号 | 電車 | 16:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
怒れ、諸人よ
今日は非常に疲れた。
帰る時間は多少遅くなるが電車を一本遅らせてでも座って帰ろう。

一本遅らせた電車は最初は当然のごとく席が空いていたが、次第に席が埋まっていった。そして、席が埋まった時点から電車を一本遅らせる人が、ちらほら見えた。
そして空席ゼロ、立っている人ゼロという状態で電車は発車した。

私は『一本遅らせて良かった』とほっとした。
一分後、次の駅に到着した。すると、妊婦とお婆が電車に乗り込んできた。
そして何の因果であろうか、妊婦とお婆は車内をウロウロした挙句、何故か二人とも私の前に立つのである。
当然、私の席は優先席でもなければ、進行方向を向いた快適な席でもない。特筆するべきことは何もない凡庸な席なのである。

しかし現在の車内の状況を解説すると、今車内で立っている人間は妊婦とお婆だけで、まるで家族のように私の前に立ちふさがっているのである。当然私の顔には『悪』の文字が刻まれたの同然の状態と言えるのだ。

私は『私が電車を一本遅らせてまでしてやっと手に入れたこの席を、奴らに渡してなるものか。』そう決意したのだが、いかんせん奴らは世論を完全に味方につけているので、まさしく四面楚歌なのである。

周囲の目は冷たく厳しいものである。
「この鬼畜が。どけっ。立て。走れ。死ね」
という声が聞こえて来るようである。
中には チッ
と舌打ちまでする輩がいるのだから耐えられない。

私は怒った。
だいたいからしてこんなおかしなことはない。

しかししかし、よくよく考えると、少し席の離れた奴が
「どうぞ」と快く席を譲った時のことを考えると、
これはかなりやばい状況であることがわかる。

そうなると、更なる冤罪、十字架が俺の背中にのせらることは明々白々であり、
気まずさから、呼吸困難となり、駅員に運ばれて、
その後にお婆もしくは妊婦が、私のいた席に座ることになり、
私は席を譲った訳でもない上に、倒れて、救護室に運び込まれ、
挙句に立って電車に乗って帰る羽目になるに違いないことが容易に想像できるので
これは譲るしかないなぁ、と思ったのである。

そう思ったら早いほうが良い。
なぜなら、先に斜め向かいの好青年が席を譲ると、
後から譲った私は、対して感謝もされず、なんたら寒々とした感じに
なってしまうのは自明の理であり、これだけは絶対に避けなければならないのである。


私はシャキッと立ち上がり、
「どうぞ」
と、ちょっと渋めの声で席を譲った。

完璧ではないか。しんどいくて疲労困憊ではあるが、
これほど完璧な席譲りができたのだから、良しとしよう
と思い、自分の研ぎ澄まされた紳士ぶりにうっとりしていると
妊婦の糞ボケが、「フフッ」
と笑ったのである。

「ちょっと待てこら、このボケ殺すぞ。
 どんなけ疲れてる思てんのじゃ、コラ!
 席を譲ったったのに、何笑てんじゃ、理由を言え、
 俺を納得させられるだけの理由を言えっ!」

と言いたかったのヤマヤマだが、何も言えないこの気の小ささ。
なんたる情けなさ、なんたる体たらくであろうか。

帰りの車内、妊婦の前に仁王のような顔でずっと立って
『怒りは発散しなければ』と、ずっと考えていた。

しかし、怒りの発散はタイミングを逃すと発散できないので
これからはどんどん直情的に怒っていこうと思う。

と思っていると早速駅で ドンっと肩がぶつかった。
ここだっ。
と思い、キッと振り返り、その顔を見ると…
| 三号 | 電車 | 21:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
悲しき口笛
世の中にはどうも愚図が多くて困る。

『丘のホテルのあかーい灯も 胸のあかりも消える頃
み〜なとー小雨が降るように 節も悲しい口笛が
恋の街角露地の細道 流れー行く〜♪』

などと、ひばりの真似をしながら大声で「悲しき口笛」を口ずさむのには訳があり、
街の中は非常に愚図が多く、愚図の鈍さに怒りを覚えるのを抑えるには
悲しい気分にならなければならず、それには「悲しき口笛」を歌うしかないのだよ
という私の深い考えを理解せしめるものはおらず、
誰もがキチガイを見る目で私を見る。

人をそんな目でみるんじゃないよ、愚図が!

だいたいからして、愚図のせいで私は、自らを悲しい気分に追いやる
という気遣いをしているにも関わらず、
愚図どもは、愚図であるが故にそれに気付かないし、気付こうともしない。

いったい何をそんな憤懣することがあるのか?
などと、思う。
何故?なんやったかいな。

そうそう愚図がいかに愚図であるかを説明しなければ
私はキチガイの烙印を押されて、
いつまでも「悲しき口笛」を歌わなければならない。
それでは私はひばり息子の髪型になってしまいそうだから非常に困るのである。

だいたい私は街を歩くのが嫌いなのであり
何故そんな嫌いかと言うと
基本的に家でダラダラとしたり、ゴロゴロとするのを好む性質があり、
その生活の中に、酒を飲んで一人で奇声を発したりするのを
日々の生活にとりいれることによって、心の平衡を保っているのである。
そんな私なので、当然のごとく人の多くいる街中に出るのは
言いようのない苦痛を伴うのだ。

しかしながら、人間社会で生活を営む以上、
いつまでも家にいる訳にはいかず
街にでて徘徊しなければいけない場面がでてくることがある。
そんな時にはシャキシャキと歩きたいというもう一つの性質が顔をだす。

しかし、シャキシャキと歩いているとすぐ人にぶつかるのだ。

シャキシャキ、ドンッ
「おい、こら、何処見て歩いとんじゃボケ、殺すぞ」

シャキシャキ、バンッ
「いったーい、何こいつ、マジムカつくんだけど」

シャッキン、シャッキン、ムギュムギュ
「何押しとんじゃ、こいつ、無茶しよんなー」

ほらね、こんなことだろうと思った。
憤怒、逆上、逆上、憤怒。
殺す!殺す!殺す!

となると「悲しき口笛」で心を静めるしかないのである。
そうすれば道も空けてくれるしね。

一体全体どうなっているのか?
世の中は何故こんなに愚図と阿呆で溢れているのか。
牛の散歩ではないか。
放牧、放牧だよ、これはまるで牛人間の放牧ではないか。
なんたることであろうか、やってられんよ。
何故こんなことになったのであろうか?

調査だ。調査をしよう
と、さっそっく私は調査に乗り出した。

私は私財を投じて調査をすることに決めた。
痛い出費ではあるが、これが世のため人のためになると思えば安いものである。
こんな考えができるなんて、私はすばらしい人間であることこの上ない。

まず、人が一度に大挙して移動する、『電車の降りる所』を調査してみよう。
調査場所は、横並びに人が16人は並べる駅の階段で、
真ん中に手すりのごとき棒があり、
その真ん中の棒で「上る人用」と「降りる人用」に分かれている。
その階段の下に座り、貧乏ゆすりをしながら待っていると、
クワァーーン
と警笛を鳴らし、電車がホームに入ってきた。
うわお、まさか大阪中の人が一度に集結したのか?
と思う程大勢の人が、虫の巣をつついた後のように
列車の扉から、溢れるように出てきた。
おかしいことに先頭の人達はシャキシャキと歩いている。

おかしい。

いや、きっと後に愚図がいるに違いない。

じっと我慢して見ていると、シャキシャキの度を越した男が
普通のシャキシャキの人のスピードに我慢しきれず
「降りる人用」の階段の方を猛スピードで駆け上がっていった。

するとである、これを見ていた愚図、
愚図の中でもとりわけ阿呆の部類に入る愚図男が
『あっ、そっか、そこから上るのもアリなんや』
といった感じで、「降りる人用」の階段をノロノロと上りだしたのだ。

こうなると連鎖反応。

それを見ていた、思考するということを知らぬ更なる阿呆の愚図がまた
「降りる人用」の階段をノロノロと上りりだした。

それを見ていた…。

結果、横並びに16人は並べる階段の15人分を愚図がノロノロと
上るために占領することとなり、
シャキシャキとした人は、どうやってもすばやく上ることができず
残った一人分の隙間から上ろうとしても、降りる人がやってきて
思うようにすばやく上ることが叶わず
右往左往して人にぶつかるなどということになり、ストレスがたまっているのが、
手に取るようにわかるのである。

他人事ながら、怒りを覚える光景である。
「悲しき口笛」を教えてやりたい。

そんなことより、あの愚図どもは一体何を考えているのであろうか?

「降りる人用」の階段から上る人は、人としての道徳をわきまえて
すばやく上るなどするべきであり、
仮に上る人が多いから、「上る人用」の階段だけではギュウギュウになるので
「降りる人用」の階段を使用しなければしょうがないと、言っても
すばやく上りたい人用に、降りる人達用とは別に2人分ぐらいの通れる所を作るなどの配慮があって然るべきであるにも関わらず、
頭の茹で上がった阿呆の愚図どもは、そんなことを考える脳を持たぬ
といった顔で、悠々と「降りる人用」の階段を必要以上にノロノロと
上っているのである。

まったくもって迷惑な存在である。


まあこんなことにはめげずに、次の調査に移ることにしよう。

次に調査したのはエスカレーターである。

駅の人通りの多いエスカレータの下で同じように人の流れを観察した。
先程の階段の奴らもチラホラと見える。

あれっ?

不思議なことに、先程はなんの配慮、気配りをも持たず
急ぐ人達に迷惑をかけることに、まったく恥らいを感じてなかった人達が
当然のように片側を空けているのである。
(もちろん、片側を空けずに堂々としている、人としての常識、道徳をわきまえぬ言語道断の輩はたまにいるのだが、今回の調査対象外なので無視することとする。)

はて、こらまた一体どういうことであろうか?
どういう心境の変化があったのか?
無法者の牛が、急に飼いならされた牛に化けることなどはあり得ぬことである。

はっはーん。わかった。
なるほどね。そういうことね。

と、一人納得していると誰もが不愉快なので
私の調査結果を言うと、こうである。

阿呆の愚図は、本当に思考するということを知らぬのだ。

つまり、テレビや学校、親、友達等によって見聞きした
「エスカレータは急ぐ人のために片側を空けるのが常識なんだぜ」
てな教えられたことしか実行できぬのだ。

思考できぬが故に、与えられた情報にしか反応できず
いろんな局面、かかるような階段のような状況では
誰も教えてくれぬものだから、最良の方法をとれずに
モゾモゾと虫のごとく何も考えずに動くことしかできぬのである。

悲しいぐらいに愚劣な存在である。
私はこの結果を得て、不覚にも落涙してしまった。
これでは畜生ではないか。

そういえば、こういった思考できぬ畜生達は
電車で携帯電話で喋っている人に対して
異常な憤りを感じる者が多いような気がする。
テレビ、車内放送等で
「車内で携帯電話で話すことはとっても非常識で迷惑な行為なんだぜ」
と言っているからである。
そして奴らは『常識だろ!』と嘯くのである。

畜生の分際で何を憤っているのであろうか?
そんなに人のことを怒る前に、
愚図を治すか、思考しろっ!
と言いたくなるが、
気の弱い私にできることは、怒りを抑えるために
「悲しき口笛」を歌うことだけなのである。
フ〜。

調査を終えて、フラフラになりながら歩いていると

ドンッ

「何フラフラ歩いんとんじゃ、ボケ。シャキッと歩け、シャキッと!
 この愚図が!」


「歌に歌って祈〜る心の い〜じらーしさ〜♪」

| 三号 | 電車 | 10:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
魔の改札
京阪電車の改札機はなかなか良いね。

過去に某鉄道会社の改札機に券をぶちこんでさっそうと通り抜けようとした時である、
ドガッ、ボゴスッ
と、まず音によって私の心臓に針を刺すかのごとくに驚愕させ、すぐに
『旦那そんな贋の券でここを通れると思ってもーては困りまんがな』
と言わんばかりに凶悪な扉が私の通行を妨げるのである。
「うわー、身動きができない」と思っていると
私の行いに対する抗議、苦情、怒りが込められた警報音
ビーンコラ、ビーンボラ、ビーンオラ
と鳴り響き、大衆から
『贋物の券での通り抜けを企てて失敗した奴がいるぜ。ケケケッ』
などの思惑の飛び交った注目を浴びる。
それによって私の心臓は縮みあがり、汗をかき、毛が数本抜けてしまうである。
この二重の罠によって私の心臓はかなり疲弊してまい、そのことに対するモーレツな怒りが私の心を支配した。

そんな経験により、大の改札嫌いになった私が、運命的な出会いをした。
京阪電車である。
ここでも私は間違った券を改札機に入れてしまい
「しまったっ!」
と思い目をつぶって覚悟を決めた。

するとである扉は
ソフトにかつ円やかに、
マイルドにかつ緩やかに
そして何よりも静かに扉が閉まるのである。
警報音も非常に優しい音なのであり、
まるで小鳥が『チュンチュクチュン、お兄さんお兄さん、よく見てごらん間違っているよ』
と囁かれているような心地よさを覚え、
よっしゃー、もういっぺん贋者の券入れたろかしら
などと思ってしまうほどすばらしいのである。
もちろん大衆も
ブラボー、ブラボーと称賛と拍手の嵐である。

この京阪電車の感動を胸にしまい
「なんでこの改札機をはよ作らんかったんじゃい」
などとブツブツ独り言をつぶやき『とおりゃんせ』を鼻歌で唄いながら電車に乗り込んだのであった。
| 三号 | 電車 | 18:26 | comments(0) | trackbacks(1) |
不幸な甘美に会う
不覚なことに駅で階段から転げ落ちてしまった。
  痛い、恥ずかしい、電車に乗り遅れる
の三拍子が揃ってしまい、おもわず
「こんな悲惨なことがあって良いのか」
と、つぶやいてしまったことによって余計に哀れな感じになってしまった。
 今から考えるとこの時に今日の不幸競争の口火が切られていたのだ。

金がある所に金が集まるように不幸ある所に不幸は集まる。

この遅れを取り戻すために電車から電車へと猛然と走る私に障害が立ち塞がった。
・次の駅で降りもしないのに電車の出口をわが領地のように占領する軍団
・改札の前に着いてから切符を探すおばはん
・横一列に並んで歩く無法者
・意味不明に一番近い改札5台全部と二番目に近い改札5台全部を『点検中』と称して私を一番遠くの改札まで走らせようと姦計を弄する鉄道会社
・そしてそのためにロスした数秒の時間と悪質かつ性悪な鉄道員のために私の目の前で閉まる冷徹な電車の扉。
・「AとBの電車はC駅にどちらが先に到着しますか?」と尋ねる私に、間違えたふりをして嘘の情報を流す駅員

悪意に満ち満ちた数々の謀略のために再び
  しんどい、恥ずかしい、電車に乗り遅れる
の三拍子が揃ってしまった。

人が集まる所に人が集まるように不幸ある所には不幸は集まる

これらの遅れを取り戻すために次の電車こそはと猛然と走る私に試練は続いた。
・急ぐ私を誘惑する、短いスカートを装着したうら若き乙女達
・何故か故障中の上りのエスカレーター
・日本語を喋れないふりをして駅員を混乱に陥れ改札を封鎖しようとする異人達
・人をバカにするために製造された切符の出てこない改札機
・学校の行きしなのに、アイスを食いながら歩いてる小学生。その小学生は誰かに命令されたかのような動きで私にぶつかるようにこちらに向かってくる
・私に「一緒に飲もう」と声をかけてくる狂人を装った酔っ払い
・さらに「お前は俺と同じニオイがする」と精神的追い討ちをかけてくる狂人風酔っ払い
・券売機のおつりの出る所にガムをくっつけた、姿の見えぬ凶悪犯
・前の電車に乗り遅れさえしなければ5分でやってくる電車が、乗り遅れたために20分経ってもやってこない

敵意をむき出しにした世間の権謀術数の前に打ちのめされながらも私は目的の駅に到着した。すると

天気予報士と示し合わせていたお天道様が、予報で晴れマークのだった地域に暗雲を立ち込めさせて雷鳴轟く空模様に変えてしまった。

ここから不幸の第2レースは始まり、不幸はエスカレートしながら次々と私を襲ったのだが、私の筆力ではあの悲惨さをうまく伝えられないので今日はここまでしか記さないこととする。

 不幸さ以上に私の心に残ったのことは普段生活している時間と違う時間に飛び込むと、これだけの出来事がキャスティングされていた、ということだ。

自分の生活の枠を少し外れた所を覗くと思いもよらぬ体験がゴロゴロと転がっていて、まるで出番待ちかのように待機しているという事実は、私の心に興奮剤を射ち込んでくれた。
| 三号 | 電車 | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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