京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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慣れる阿呆に死ぬ阿呆
男は脱獄を目論んでいた。

『大怪盗などとマスコミに囃し立てられ、いい気になっていた所を
あっさり逮捕されたお間抜け泥棒』

そう世間には思われているにも関わらず
本人だけは自分に都合の悪い部分を編集し
自分のことを大怪盗と思っていたのだ。

「当然大怪盗はこんな所にいるべきではない。」
そう考えた男は脱獄を決意したのである。


男が見込んだ同室の仲間に声をかけ
二人で脱獄計画を練った。
その仲間は、男は入獄するよりも前から
真剣に脱獄をすることを考えていた。

「お前のような奴を待っていたんだ。」

刑務所生活で世間のことを何も知らない仲間は
男にそう語った。

男もそう言われると悪い気はせず
すっかりその気になってしまった。

しかし、一介のコソ泥に脱獄など簡単にできるものではない。
男は悩んだ。

なかなか実行できぬまま
数週間が過ぎた。
男は毎日口癖のように「俺は脱獄するぜ」
と言っていた。

そうして更に数ヶ月経過した。
男は刑務所の生活に慣れ
「俺は脱獄するぜ」
というのが口癖なだけの奴となり
自分が大怪盗であることには変わりない
と自分に言い聞かせていた。

同室の男は真剣に脱獄を考えていただけに
次第に絶望感が募り、ついに自殺をしてしまった。

男は「仲間が死んだ以上脱獄は無理になってしまった。」
と自分に言い訳をした。
それでも男は周りの奴には
「俺は脱獄するぜ」
と語っていた。

数年が過ぎ
男は出所することとなった。

男は更生して、
「もう泥棒なんてやめよう。俺には向いてなかったんだ。」
と思った。

そして目の前のことだけをこなす仕事まみれの生活をし
それにも慣れて
「俺は大怪盗だったんだぜ」
が口癖なだけの男となった。


そして数年後昔の彼女と街でバッタリと出会った。
「俺はすっかり更生して、金にも不自由しなくなったよ。」
そう得意気に彼女に語った。

すると彼女は
「あの大怪盗気取りの時が一番かっこよかったわ。」
そう男に言うと、それ以上は何も語らず去って行った。

男は思った。
俺は間違っていなかったハズだ。
しかし…。

次の日の新聞に片隅にこんな記事が載っていた。

『大怪盗気取り御用』
| 三号 | 音楽 | 01:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
談志談志レボリューション


今日、あの生ける伝説「立川談志」師匠が「談志2レボリューション」という名義でCDデビューしていた事を知る。さっそく聴いてみる。

「国会」 ヒップホップ
「アメリカ」 ジャズ
「やかん」 テクノ

聴き終わってみての最初の感想は衝撃でした。
もちろん談志師匠は唄っていません。
ただ、談志独特の講釈を
あのハスキーボイスで凄まじいリズム感で
しゃべりまくっていただけでした。
しかし師匠がやると
それは決してラップではない。というか
ラップにならないのです。
特に「やかん」て曲は
人間のしゃべりと規則的な機械とのリズムバトルのようでした。
音楽の新たな可能性と音楽に限らず芸事というものは皆、
内容よりもそれを演る人のパーソナリティが大事だ
という事を再認識しました。
作品にパーソナリティが滲み出て、
それが評価の対象になるんですね。
メタルなんか聴いてないで、ここは一つ伝説達の落語を聴こう。
よっぽどスリリングやさかい。
| 1号 | 音楽 | 23:53 | comments(1) | trackbacks(1) |
世界一爆音決定戦


Public Address。
へえ。PAの正式名称。今まで音楽やってて知りませんでした。
このPAに似ている言葉がPR。
そしてこの両方を類まれなる才能で利用し大衆を操作する事に成功したのが
アドルフ・ヒトラー。

日本でPAの最初の衝撃はビートルズ来日だったようです。それまでは構内、校内放送ぐらいでしかそのシステムをとっていなかったんですねぇ。今では選挙に出馬したズラ気味のおっさんがマニフェストを唱える時とか
恐持てののお兄さんが日の丸をつけた国防色の車に乗って軍艦マーチを鳴らす時にも利用されています。

その後飛躍的に日本でのPA技術が進化するきっかけになる日本PA革命はビートルズ来日の数年後に日本にやって来たあの
「Grand Funk Railroad」の後楽園球場ライブで起こったようです。その爆音に当時の日本人たちは、特に音に関わる仕事に就いていた人たちは皆、度肝を抜かれたようです。

何が言いたいのかというと個人的にまた聴き始めた「Grand Funk Railroad」は凄いんやという話です。いや〜、カッチョ良い。3ピースはこうでなくっちゃ。

| 1号 | 音楽 | 04:47 | comments(1) | trackbacks(1) |
AAA2004

「愛と青春の英国ロック」
と題された桑田佳祐ActAgainstAids2004のビデオをやっとこさ鑑賞。毎年世界エイズデーに開催され今年で12回目を迎える本ライブの今回の内容はズバリ60年代から70年代までの英国ロック。つまり桑田佳祐が若葉の頃にラジオにかじりついてまで聴いていたという英国ロックをカヴァー演奏するというものである。僕の心のカリスマである彼のライブを鑑賞するのは至福の時です。ヤードバーズ「For Your Love(1965)」に始まりプロコルハルム「青い影(1967)」で終演するまで当時から現在も語り継がれる名曲群を盛り沢山でお送りしてくれて、これ以上なかったです。
途中プログレコーナーではピンクフロイドやキングクリムゾンも聞けましたし、ハイウェイスターなんかも彼の手にかかれば自分の曲のようになってました。まさに桑田節炸裂です。プロのミュージシャンの名曲カヴァーは、真の実力あってこその「遊び」という感じで、尊敬するミュージシャン達のそれはやっぱりたまに聴きたいもんです。

夕方梅田をフラフラ。行くとこも無いのでタワレコに立ち寄るとYOSHII LOVINSONの新譜「WHITE ROOM」が。試聴もせず即購入。その後ハービス大阪へ。中が綺麗過ぎて萎縮。行った事無いけどオペラ座のような内装。感動。帰宅後、今に至るまで「WHITE ROOM」聴いていますが綺麗なアルバムという感じ。個人的には前の方が好きです。でも気になるから何回も聴いてしまう感じ。歌詞が届きまくる。ライブもやっぱり観たいです。
| 1号 | 音楽 | 01:29 | comments(3) | trackbacks(2) |
ヤツが来る
「ヤツ」とはあれ、あれですよ、ウド。

ウドと言えば「ウド鈴木」。
違うんですよ、我々の間では「ウド・ダークシュナイダー」。

彼はドイツの伝説的鋼鉄バンド「Accept」のヴォーカリストで、その「ダミ奇声」に小便を漏らした小僧は数知れません。
彼はその「かっこいい」名前とは裏腹に「短足」です。そこが魅力の一つなんですが。

最近1号が筋肉少女帯にはまっているそうで。時を同じくして筋少を再び聴きだしたのと同時にこのAcceptも私の「Rio Carbon」レパートリーに仲間入りしていました。
毎日午前様の仕事地獄の間にカンフル剤として聞きまくっておるのです。

すると何の運命か、突如「Accept復活」の報が!しかもなぜか日本ツアーを敢行するそうで。
ウドの気まぐれを目の当たりにすべく、これは是非見にいかなくては!

女房を質に入れてでも見ないと損しやすぜ、旦那。
| 2号 | 音楽 | 00:25 | comments(0) | trackbacks(1) |
再起!風車男伝説


今朝「イムジン河」聴いて、まだ泣けます。「パッチギ!」を二夜連続で推薦します。
そんな感動冷めあらぬ中、やっぱり「音楽って素晴らしいな」なんて物思いに耽りタバコをくゆらせていると、ある事を思い出しました。

「そういえば昔、筋少のCD貰ったな。」

今日は2年ほど前に2号に作ってもらった「筋少BEST」を久々にヘビーローテーションです。筋少が出した総てのアルバムから選りすぐられたBEST
と言ってもこのBESTはCD4枚分もありBESTと言いながらほとんどの
筋少ワールドを網羅している優れものなのです。
時間にして5時間弱。総て聴き終わる頃にはまた「音楽って何やろな」です。
大槻ケンヂの唄もそうですがバックの演奏が凄まじ過ぎる。
すべてがいつも衝撃です。
この演奏に外人の高い声なんかが来たら3秒で止めてしまう所ですが
上手いか下手かわからん変梃りんでありながらコアな唄声ですから
無事5時間聴ききることが出来る。
独特の世界観を創っていて「これぞプロ!」です。

そう言えば我々ヘルミッショナルズ結成当初「労働者M」を学祭でやったのを思い出しました。バンドとして今のところ唯一誇れる快挙だったと思います。(そんなこと無いわ!)

これは1度でいいからライブを生で観たかったなんて言っても始まらないのでこれを胸にまた今夜も「イムジン河」です。
| 1号 | 音楽 | 06:44 | comments(0) | trackbacks(1) |
バンド練習に行く(前編)
バンドの練習をするので京都に来いと、極悪なメンバーからの脅迫じみた召集を受け、いかなる方法で京都まで行こうかと思案してみた。
私は車を持ってなくて、原動機付自転車なる便利な乗り物も所持しておらず
しょうがないので原動機の付いていない自転車で行くっきゃないなぁ
なんて結論に達してしまう。
しかし、私は大阪から京都まで自転車で行くほど愚かではないので
自転車で駅まで行って電車に乗って練習に行くぞっ
と心に決めたのである。
その理由として、電車を使えばお金をとられてしまうという難点があるが、そこそこの時間で、そこそこ快適に京都まで到達できるという深い考えからである。

さっそくタイヤがパンクした自転車に乗り、尻への痛みに耐えながら、
いざ泉大津駅まで、
と勇んでガギガギガギョと鳴く自転車をこいでいると、目の前を杖をついたじいさんが横切った。
キキーッ

なんて危ないじいさんだ。
よーしいっちょ文句を言ってやろう
と思い、じいさんを見ると、じいさんは妖怪じみた面でこっちを睨んでいる。二人は一時間は睨みあってるのでは?と感じるほど睨みあった後にお互いの肋骨を一本づつ交換する約束を交わすことにより和解した。
 
無駄な時間を過ごしてしまったと、あわてて自転車をこぎ、どうにか目的の時間の電車に飛び乗ることに成功した。
普段から運動をしていない私は、汗だくになり深海魚のような面をして、どうにか座れぬものか
と、辺りをギョロリギョロリと見回していると、私のために用意していたかのように席が一人分空いているではないか。
これはしめたものと、椅子に座し快適時間を満喫できたのも5分ほどだけであった。
すぐにこの席が空いていた理由が判明することとなったのである。
それは私の隣に座っているおっさんにあった。今や南海電車の一部ともいえる汚いおっさんである。おっさんは鼻毛を抜いてはその汚れた指を座席にこすりつける行動をとりだした。たまに
イテッ
などとぬかすのが余計に腹立たしい。独り言も
「俺は都会と都会ね隙間にすんどるんや。クックック」
と、なんだか腹立たしい。しかし、立ちあがるほどの気力もなく、朝青竜の顔を具体的に思い出すことに没頭することにより、隣のおっさんの存在を忘れることにした。するとおっさんは
ハーックショイ
と大音量のくしゃみをした。そのことにより私は現実に引き戻された。鼻毛の抜きすぎなのか風邪をひいているのかはわからないが
ハーックショイ
ハーックショイ
ハーックショイ
と、私が数えること18回も5秒おきごとにくしゃみをするのだから、たまったものではない。しかも普通のクシャミではなっく、汚いおっさんのクシャミだから、余計に腹が立つ。
寝ることも許されぬこの状況で、私は私の運命を呪った。

長い苦痛の時間に耐えたかいもあり、終着駅に電車は無事到着した。
さて、次の電車に乗ろうと駅と駅の間を移動していると、目の前に
「売ります、買います」
との看板。そう、言わずと知れた古本屋である。
これは入るしかないと古本屋に入ると、なんとっ、本がたくさんあるではないか。
これでは帰れないなー
と思いながらも本に没頭していると、ニャアーと黒い猫が足元にすり寄ってきた。まったく煩わしいことこの上ない。
しっしっ
と言ってみてもニャアーとなんだか憎たらしい。

おいっ、貴様。こんなにまとわりつかれては本に集中できないではないかっ!いいか俺は本を読むためにここまで来たのだ、それを邪魔されて本を読めなかったら何をしに来たのかさっぱりわからんじゃないか!

と、猫に説教している内に、当初の目的がバンドの練習であることを思い出して、次の駅まで駆け出した。
練習に遅刻したら、何をされるかわかったものではない。
私は恐怖に震えながら走った。後ろから古本屋のおっさんんと猫もついて来た。私の持っている本によっぽど興味があるらしく、
その本を置いていけー
などと、恐喝じみたことまで言ってくるのである。そんなことを言われて渡すほど私はお人よしではないので、さっさと電車に乗って逃げ切ってやったのである。

(続く)
| 三号 | 音楽 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
カリスマの答え
時に若者の誇大妄想狂がカリスマと化す。

最近なにかとカリスマ論に接する事が多い。
様々なそれに触れて感じる事は
そのほとんどの動機が思春期に誰もが抱く何かに似ている。
思春期に誰もが抱く何か。

「あんたが大将」は
その答えじゃないかと最近思う。
そういった事を啓蒙している作品である。

僕は幸か不幸か日本人に生まれたので
日本語しか愛せません。
だから日々ここにこうやって書いている字も
日本語です。

だからキング牧師やチェ・ゲバラの本を読んでも
芯から読めた気がしません。
そんな本よりも「あんたが大将」を聴いている方が喚起されます。
日本語が自分の耳にどれだけ届くかが
日本人の自分にとってのカリスマになりえるのでしょう。

それにしてもYOSHII LOVINSON「CALL ME」
名曲だなこれは。届きまくる。

| 1号 | 音楽 | 01:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
初心に還れ〜男ならHM/HR〜
最近は一つのジャンルに捉われることなく、様々な音楽を聴いていた。
「こんなものもあるのか」
「ほほう、そうくるか」
と新しい発見の連続でなかなかに音楽ライフを満喫していた。

しかし、だ。

その漫然たる日々に
「お前はそれでいいのか」
「男なら”アレ”だろ」
「あの”熱かった”時代を思い出せ」
と悪魔が私の耳に囁きかけるのだ。

確かに何かに固執することはよくないことで、見聞は狭くなる。それを考えれば「グローバル」な視野の現在は自分を成長させるにはよいことだ。
しかしその反面、
「おれはこれだぜ、これしかないぜ、こういうやつだぜ」
というアイデンティティをなくし、日々に「熱くこみ上げる」ものがないのも事実だ。理想と現実の間で葛藤する日々・・・。(熱血だぜ)
そんな時は誰かが言った「初心忘れるべからず、迷った時にはスタートに戻りなさい」を実行するしかない。

へヴィーメタル・ハードロックだ(懐かしい響き)。

長く前置きしたが、今またこれを聴きだしたのだ。
確かに疲れるが
「ロックだぜ、男はへヴィーだぜ」
と昔の自分を思い出すのだ。
バンドを始めた当初の熱き魂。これを聴きながらバカな生活を繰り広げていたあの懐かしき日々。
そうだ今の俺は死んでいるのだ。
「お前はそうじゃないだろう、ええ、アウトロー君よ。」
と歴戦のへヴィーメタル猛者たちが私に語りかける。

聴く音楽で人間は変わる。
そうだ今こそ立ち上がれ、日々の鬱屈を燃やし尽くせ!
とアイアンメイデン・ビーストがにやりと笑う。

ということで少し自分の中の時計を針を戻すことにした。

明日からは革パンで生活だ。
| 2号 | 音楽 | 18:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
ラインを越えて
音楽の目覚めが早い方だった私は、小学生の頃、バンドブームにどっぷり浸かった。
中でも「不良の匂い」がするブルーハーツにはとことんハマッた。
「これが青春だぜ」
「反社会主義だぜ、これからは」
「真実を唄ってるぜ」
「かっこいいぜ」
とマセガキ全開で、思い込みどっぷりで毎夜大音量で、母の罵声をもろともせず聴きまくっていた。

その中の一曲のワンフレーズに
「夕刊フジを読みながらー、老いぼれてくのはゴメンだ」
というのがあった。

「夕刊フジ」という何となく知っている実在の新聞が妙にリアルで
「おれは絶対、夕刊フジを読みながら老いぼれてくのはゴメンだぜ」
と歌詞そのままのことを思い込んでいた。

試しに親父が持って帰ってきた「夕刊フジ」を読んでみた。
経済ネタあり、ゴシップあり、スポーツあり、そしてエロありと思春期の少年の心をわしづかみにするには余りある衝撃があった。
それでも子どもの私は
「大人の文化なんかくそくらえだ、俺は俺だぜ」
と自分に言い聞かせた。

それから数年、少年は「夕刊フジ」を読む普通の大人になった。
| 2号 | 音楽 | 00:21 | comments(0) | trackbacks(1) |
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