京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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リメンバー・アムステルダム
「あの頃」を転がったればこそ、今がある。

大人になった、と少しは自覚する今でも、そんな事を思える余裕などない。

思えば「あの頃」は何もなかった。

虚勢と虚栄心と虚構といった「うそまがい」のものしか抱え込んではいなかった。
自分の所在を証明するためだけに日々過ごしていたのかもしれない。
だがまともにぶつかることは極力避けた。
書を捨てて街へ出ることに背を向けた。
そういった自分で作った籠の中でアイデンティティを証明することで、かろうじて自分を保とうとしていた。

・猿の尻を洗うという特殊な仕事に没頭する
・高田純次を崇拝していることを周囲に高らかに宣言する
・周囲に波紋を投げかけるため、オカマキャラを演じきる

だが、それは悉く空振りに終わった。
さもありなん、それは仮面をかぶる事を前提にした証明法であったから当たり前であることにようやく気づいてきたところだ。

だが時間が過ぎれば少しは俯瞰で物事を見ることができるようになるものだ。

何もない、のではない。
何もないという事実がそこにあるじゃないか。
その事実という糸を紡いで、何かを派生させることができると、ハタと気がついた。

「あの頃」と今は違う。
何が違うかなんて説明できるほど賢くはない。
無意識のうちに封じ込めた「バカみたいな熱」に乗っかってみることを思い出しただけでも、違う、と言い切っていいだろう。

夜中にくだらないテレビ番組を見るとも見ないともしながらぼんやりし、ベランダで煙草をふかす。
「あの頃」と何も変わらない空間で、そんな事を考える。
| 2号 | よくある話 | 02:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
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