京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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反面教師の反面教師
JUGEMテーマ:恋愛/結婚


「人の振り見て我が振り直せ」「反面教師」なんて言葉があるように、
人間は他人を見て
「あーはなりなくない。ならないようにしよう。あの肉がうまそうだ」
などと思ったりする訳だが、これは実はほどほどにせねばならないのだ。

というのは普通の学習能力があり、ある程度の知能があれば、
他人から学習し過ぎてしまい何にも出来なくなるからである。

例えば居酒屋にて飲酒をしていると、当然他の客の会話が耳に入ってくる。
そんな会話に聞き耳をたて
「なんたらくだらぬ会話を大声でしているのだ。豚以上に醜い下朗が」
などと私以外の衆人みなが感じているに違いないと思い、
生き恥をかかぬ為に友人がつまらぬ話題をふるとついつい小声になる。

しかし友人ごとに話す音量が違うことがばれてしまうと
「こいつは完全に他人を見下した本当に嫌な奴だ。
だいたいおまえ自体全くおもしろくない癖に何を他人を批評してるんじゃ、ボケ」
と罵られた後にボコボコにされ、挙句の果てに
友人は一人もいなくなってしまうのである。

これではいかんと、普通に話そうとするのだが、
いかんせん持ち前の学習能力で身に着いた能力のせいで、
どうしても恥ずかしく感じてしまう人間にバージョンアップしてしまっているので、
今更普通に話せない。
ならばどうすれば良いのか?
すべて小声で話すしかないのだ。

そうすると小声の気の小さそうな奴ができあがってしまう。


同じように外出時に他人のグループ、男女のグループが
つまらないことで盛り上がり、本人達は実に楽しいそうに
しているのを横目に見て、
「この人達はくだらぬことで、何を盛り上がっているのだ。
 こんなつまらぬことを大声で笑い、つまらぬことで騒いでいる
 奴らは何て恥さらしであろうか?
 私はこうはなりなくないし、ならないようにしよう。」
と心に決めたとしよう。

友人に遊びに誘われた時に、一度一緒に遊びに行くのだが
他人に「こいつらはくだらない」と思われるのを恐れるあまり
黙ってしまい、喋っても前回の学習により非常に小声である。
そうすると友人達に
「何故こんな奴を誘ったのだ。全く持って場をしらけさせる
 最低の人材だ。」
と思われてしまい、2度と誘ってもらえなくなり
そんなことが続くと、誰からも誘ってもらえなくなってしまうのだが
学習能力のせいで、自分だけが『恥』に気付いていると
勘違いをして、『誘ってもらえないだけ』を
『くだらぬ奴とつきあえぬから孤独である』
と勘違いをして、友人恋人が周りから去っていき
一生孤独な人生を送ることになるのである。

そして孤独死をして、死後3ヶ月後に発見されるのだが
誰も自分の名前すら思い出せず近所の奥さんより
「あの人死んだらしいわよ」
「あの人って誰?」
「あの3丁目のおじいさんよ。名前なんだったかしら?」
「あー、あの奇人のおじいさん。私あの人大嫌いだったの
 死んだんだ。死んでくれてよかったわ。
 きっと生きていてもよからぬことをしたに違いないわ。」
「きっとそうよ。私もそう思うわ。話しても他人を見下したことしか
 言わないし、気分が悪かったのよ。死んでよかったのよー、アハハハハ。」
「じじいが死んだ、じじいが死んだ。ワッショイ、ワッショイ」
「ワッショイ、ワッショイ」
「バケラッタ」

こんな感じになってしまっては、実に恐ろしいので
私は学習するのをやめて、電車では携帯で大声で話し
くだらぬこで大盛り上がりをして、他人に大変迷惑かけても
「実はこういうことが必要なんだな」
と得意げな顔をしたり、駄洒落を好んで言ったり
人の非難、中傷をすすんでするようになり
結局友人が一人もいなくなって、
孤独の意味もわからず、多くの他人に
「あーはなりたくないな」と思われるのである。
| 三号 | 人生 | 19:26 | comments(0) | - |
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