京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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健康百貨
JUGEMテーマ:健康


『丈夫さだけが取り柄だね』
そう言われて今まで育ってきたのだが
今の私の体たらくといったら何であろうか。

先日は胃炎、胃潰瘍等胃の病に悩まされ
今までこんなことになったことがないものだから
大げさに痛がり、転げ周り、のたうち回った。
最近は急に心の蔵が痛くなり、
水を飲めばマシになるからと2ℓからの水を飲んだり
目の前が急に光り輝き、視界が4分の1ぐらいになったり
頭痛で家から一歩も出なかったりと
病んでばかりいるのだが、医者に行ったのは
胃炎になった時だけである。

医者に行ったといっても診察だけで
検査は怖いので行かなかった。

それにしても人というものは
なんたら弱いものであろうか。

こんなことでは生を全うしている時間も
いくらあるかわかったものではない。

そんな後ろ向きなことばかり考えていても
暗くなるばかりで、良いことなどちっともないので
「おもろいことを考えてこましたろ」
と色々思考してみたが、ちっともおもろいことは
思いつかず、テレビを見たり、ドラムの稽古をしたり
している内に夜が更けて、
「あー、何て駄目な人間なんだ、俺は」
と暗くなってしまい、こんなことでは駄目だと
明るく、おもろいことを考えようと思ったのだが
外は真っ暗で起きていても、その内暗くなりそうだから
寝ることにした。

朝起きてみると11時になっており
「あー、こんなにも時間を無駄にしてしまった。
 俺のような惰眠を貪る屑人間はロクな死に方はしないな」
などと、朝っぱらから暗くなってしまっていたので
駄目だ駄目だ、今日こそはおもろく生きるぞ
と心に決めて、正座して考えてみた。

正座して考えてみてもちっとも面白いことは浮かばず
足が痺れるばかりであり、
「俺は何を阿呆みたいに正座しているのだろうか」
と虚しくなり、暗くなる前に
外へ出ることにした。

外は明るく、日光の光が眩しいぐらいの晴天であり
「こりゃぁ、心も晴れておもろいことが浮かぶに違いない」
とはりきって、散歩してみた。

しかし、歩けど歩けど疲れるばかりで
全くと言っていいほど面白いことは浮かばず
日光の暑さに段々腹が立ってきて
独りで「うぎゃー、ほぎゃはー」
と奇声を発してみたのだが、これではただのキチガイであり
人に不快さを与えるばかりで、ちっとも面白くない。

とりあえず、暑いので喫茶店に入り
アイスコーヒーを頼んで、なるべくうまそうな顔で
飲みながら、喫煙などをして心を落ち着けた。

喫煙しながら他の客席を見回していると
2人合わせて180kgはありそうなカップルが
喧嘩をしていた。

「あんた、私のパフェ何勝手に食べてんの?
 あんたみたいな卑しい男とはつきあってられへんわ」
とパフェのことで激怒している自分の卑しさを棚に上げて
女は説教していた。すると男は
「俺が金を払うんやから、俺にも食う権利はあるんじゃ。この豚が」
「あんたの方が豚やろ、豚」
「何言うてんねん、お前の方が豚じゃ。その証拠にパフェに必死になってるやろ。」
と豚問答が繰り広げられ、もっとおもろいことになると
期待していた私の期待は裏切られ、実につまらない結論に
がっかりしていると
「あんた、何見てんのよ」
「なんや、アイツ俺らのこと見てんのか。おい、見世物ちゃうぞ。
 向こう向いとけ、豚」
と豚が口癖になった男にイチャモンまでつけられる始末で
私は「ブヒ、ブヒ」と言いながら喫茶店を後にした。

こんな暑い中を歩いてられないので、
全力疾走で走り帰宅すると、家の扉の前に見慣れる男が立っていた。
「失礼ですが、どなた様で?」
と問いかけると男は驚いた表情で、猛ダッシュで逃げていった。
何だったのだろうか?と家のドアノブに手をかけると
ドアノブはヌルヌルになっていた。
ローションのごときものがベッタリついていたのである。
気持ち悪いことこの上なく、非常に憂鬱で暗い気持ちで
家の中で落ち込んでいた。

するとピーンポーンとインターホンの音がなった。
宅急便であった。中を開けてみると松坂牛のステーキセットだった。
「これを食うたら、満足感できっと幸福な気持ちになり
 その勢いでおもろいことも浮かぶに違いない」
肉を焼いて食うた。
滅茶苦茶うまかった。満足していると
届け先間違いで、宅急便の人がとりに来た。
こんなベタな展開になってしまい、それだけでもブルーなのに
その上色々ゴチャゴチャもめて、結局弁償させられた。

どうしても暗くなる自分の運命を呪い
出鱈目の念仏を唱えて、屁をこいてねた。
| 三号 | 美食倶楽部 | 13:26 | comments(0) | - |
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