京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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定軍山に往く

↑この画像は4年前の正月にありえない大往生を遂げた
ヘルミッショナルズ史上最暗最凶ドラマー「田々美沢真吾」の墓である。

彼独特のわがままな遺言どおりに中国は定軍山に建てられたこの墓は
彼の人生を表すように孤独に佇んでいる。
周りは一面の緑。
この美しい風景を壊すかのように愛想の無い石がただ置いてある。


彼が亡くなってからもう4年も経つというのに
初めて墓参りに往こうと思い立ち一念発起、
私は中国に旅行することにした。

定軍山に辿り着くまでとにかく長い道のりであったが
旅も佳境を迎え、彼の墓に近づくにつれて
私の身に不思議なことが降りかかり始めた。

夏候淵っぽいおっさんにこっちをジロジロ見られたり
張郃っぽい青年にものを売られそうになったり
法正っぽいおばあちゃんに嘘の道を教えられたりもした。

魏・蜀の名将達の亡霊に翻弄されるがまま
なんとか田々美沢真吾之墓に辿り着くと
墓の裏には奇妙なポスターが貼り付けられていた。


「怪傑ライオン丸」

何を隠そう彼が生前、愛して止まなかったライオン丸のポスターである。
しかもライオン丸本人のサイン入りであった。
ポスターの左下には

「真吾くんへ ミナマイソウ!!
 百獣を代表してライオン丸より」

という怪文が汚い字で殴り書かれていた。

いたずら好きの私はこのポスターを剥がすことによって
彼への供養にしようと思った。
彼もそれを望んでいると思った。

そして思いきりよくビリバリッとポスターを剥がした。

しかし、その下には彼のファンから寄せられたであろう
彼に対する罵詈雑言の数々が
墓石に所狭しと刻み込まれているのであった。
頭のクラクラした私は、たまたま持ち合わせていたスティック糊で
ポスターを貼り直す、というか
罵詈雑言を隠すことによって彼への供養とした。

見てはいけないものを見てしまった私はその後、
「すみませんでした…すみませんでした…」と
心の中で念仏を唱えながら帰国の途に着いたのは言うまでもない。


今、彼の魂はどこの空を徘徊しているのか。
長年の付き合いから察するに恐らく京阪中書島あたりではなかろうか?
この記事をお読みになって中書島近郊にお住まいの方は気をつけてください。
彼はまだ生きています。
| 1号 | ヘルミッショナルズ | 23:43 | comments(0) | - |
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