京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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情念の炎
JUGEMテーマ:恋愛/結婚


彼女に問うた。
「相談を受けていた女性が『今夜は帰らないで』と引き留めるとする。女性の相談内容は、大人の女性がはまりがちであろう人間の根幹に関わる話であり、女性は大粒の涙を流し、私の腕にすがりついている。私はどうすべきであろうか」

彼女は答えた。
「帰ってこい」と。

さらに彼女に問うた。
「私が帰らなければならないと答えると、暗闇を蠢く蟲のように身をよじりながら『今、独りにされると何をしてしまうかわからないわ』と半狂乱になりつつある。もしかすると、悲劇を選択するかもしれない。私はどうすべきであろうか」

彼女は答えた。
「帰ってこい」と。

再度彼女に問うた。
「時間はすでに終電時間を過ぎようとしている。私はどうすべきであろうか」

彼女は答えた。
「帰ってこい」と。
そして
「『何をしてしまうか』なんてやることは一つ。『悲劇』は私にとっての悲劇だろう」と。



女性には女性にしかわからない、機微心情があるようだ。
確信めいてすらあるようだ。
彼女の眼は据わっており、何か遠くの、現実にはない、何かを見ているようだった。


最後に、彼女に問うた。
「私はずぶぬれの野良猫を抱いて帰ってしまうようなとてもとても心優しい人間なので、とても女性を見捨てることはできないだろう。しかし安心召されよ。私は女性を台風にさらされた稲、いやカボチャと思うこととすれば万事問題ないと考えるが、いかがであろうか」

最後に彼女は答えた。
「どうせ前の女かなんかやろから帰ってこい言うとんねん。眠たいこと言うとったら、シバキあげるぞ、このカス」と。



透明で冷涼ながらんとした部屋の中で、私の頭には北欧名物「フィヨルド」という言葉が浮かんだ。

透明で冷涼ながらんとして部屋には、今は亡きロニー・ジェームズ・ディオ率いるDioのアルバム「情念の炎〜Holy Diver」が流れていた。
ディオ御大のパワフルで情熱的かつエキセントリックな歌声は、その場の空気にまったく調和していなかった。



次の日の朝、じんましんが出た。

| 2号 | 恋愛 | 10:43 | comments(1) | - |
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さみしいとき
あるよね
http://052m7kw.t.monju.me/052m7kw/
| みっくみく | 2011/08/29 4:10 AM |










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