京都の異空間ロックバンド・ヘルミッショナルズがお送りする劇空間コラム。

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男祭りと春の山
「正月だからといって365日のうちの1日なんだから特別な意味なんかありゃしねーよ」
と一般庶民に紛れることを嫌い、わかったような口を利いていた自分に飽き飽きしていたため、今回は普通にいわゆる「ベタ」な正月を過ごし、一年のスタートを気持ちよくきってみることにした。
こういうことを考えるようになったのは、自分が大人になったのか、普通の人民に憧れるようになったのか、自分の本質が出てきたのか、それともこれも「裏の裏を返す」という天の邪鬼の顕れなのか。
自分でもよくわからない。

正月は忙しく、今年は大きな転機が訪れる予感がしている為、何かと出回ったり、家族と楽しく談笑していたりとそれなりに正月を満喫することができた。
そしておせちにも食べ飽きた頃、いつものように悪友から電話が鳴った。
「初詣の打ち合わせをしないか」
我々は毎年初詣に行く為に前日から入念な打ち合わせを行う。しかし決まった試しはなく、明け方まで人生を憂う会話が延々と繰り広げられる。今年も例に漏れず、その「会話」を行い、不眠で初詣に出かけた。今年のテーマは
「一年の計は正月にあり。一年の計は見ず知らずのギャルにあり。」
ということで、「目の保養」をして一年を乗り切るパワーをつけるというもの。ただ単に初詣で若い女性を眺めるだけというエキサイティングかつ知的な遊びだ。

我々は兵庫の両巨頭、神戸と姫路に照準を定めた。確実性にこだわる友人は神戸を猛烈プッシュするも、
「マイナーにこそ、輝く人生と姫がいる」
という私の鶴の一声で姫路に決定。
車を飛ばし、一路姫路を目指した。

しかし我々は選択を誤ったことにすぐ気付くことになる。
山頂にある寺へはロープウェーに乗らねばならず、そこは長蛇の列が出来ていた。その列にはギャルを引退して半世紀は過ぎたであろう、ご老婦が群れを成していた。我々は「山頂はきっとピンクに染まっているに違いない」と自らに言い聞かせ、男のみでロープウェーに乗り込んだ。

山頂に着いた瞬間、我々は目的を切り替えた。
「いやーすごい景色だねえー」
その一言に全てが凝縮されていた。「ギャル」というキーワードは「景色」にとって変わられたことは暗黙の了解であった。

毎年このような目標を立てるが達成されたことは一度もない。もちろん我々のグループに女性がいたことはない。
「大体予想はできてたけどな」
帰りのロープウェーの中で友人はぼそりとつぶやいた。
例年通りということはこの一年も我々に生活に新しい色が混色されることは期待できない。友人の顔は曇っていた。

その男のみでバイキングレストランを荒らし、輝く海を眺め、いきつけのガストで5時間不毛な会話を展開した。
ちなみにその会話は「客にあだ名付けゲーム」であり、大喜利のようなことをやり続けた。最優秀は店員A(女性)につけた「巨砲(おおづつ)」だった。

しかし私は今年一年が素晴しいと思える年になることを確信している。今年も例年と同じようにいい意味でくだらない正月過ごせたのだから。
| 2号 | ぶらり旅 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
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